創業から連続増収

わたしたちニチコミは、創業から増収を更新しています。
健康でいつまでも元気に、そして安心して過ごすことができる、地域のために活動する団体・組織を支援する企業を目指し、ひたむきに老人クラブ連合会の広報紙の発行事業(広告出版事業)を続け、今では北海道から沖縄、さらに海外にまで拡大するに至りました。読者数は200万人、発行地区は300地区を超えています。
発行地区の増加に比例して売上高・営業利益も年々増加の一途をたどり、めまぐるしく変化する経済情勢の中であっても売上高・営業利益ともに7〜10%の増加を続けています。

この理由としては、主に3つあります。
① 売上のほとんどが積み上げ型のビジネスモデルである事
② 独自の営業手法を確立し安定した受注を確保できる事
③ 徹底して無駄を省くために部門別採算制度を導入した事

問題に直面した時、ニチコミはあゆみを止めず常にチャレンジ精神を忘れませんでした。その経験が大きな会社の財産となり今の業績を作り上げています。

部門別採算制度

ニチコミのチャレンジのひとつとして、部門別採算制度の導入が挙げられます。
部門別採算制度とは、自部門の売上高・経費・利益を役員や幹部のみならず、中間管理職や一般社員、さらには派遣社員、契約社員、パートやアルバイト至るすべての社員に開示し、企業において利益を上げる責任を負う採算部門(PC)からそれを支える非採算部門(NPC)まで共通した指標のもとに、すべての人財の力を最大限に集約し利益を追求する経営に活かしていく画期的な管理会計制度です。
導入前のニチコミでは、毎月の会議で売上高の数字のみが幹部に共有され、社長から目標数字がおろされる完全なトップダウンとなっており、社員の自己意識に関係なく与えられた仕事をこなすだけの集団となっていました。
この現状に限界を感じ部門別採算制度の導入に着手しました。これが後にニチコミを変える大きなチャレンジとなりました。

部門別採算制度の導入により、会社全体、自部門、他部門の数字が全社員に浸透したことにより、様々変化が生まれ「意思のない集団」から「意思を持った組織」に改革されました。
【導入後にニチコミが変わったポイント】
   ①目標が明確になり、社員が集団からプロ集団に変わった。
   ②個人プレイだった集団が連携できるチームになった。
   ③業績の透明化により社員にやる気がうまれた。
   ④社員が「こうしたい」という意見を持った。
   ⑤若手が経営者の思考を学び優れたリーダーが育成できた。

結果として、社員全員が業績に大きく貢献することとなりました。

全員参加、全員営業、全員経営

人は誰でも高い能力を持っています。しかし、せっかくの能力は環境によって宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人財が実に多いです。
部門別採算制度は、「コスト以上に稼ぐ」ことを社員ひとりひとりに気付かせるきっかけとなります。ニチコミでは役員や幹部のみではなく、中間管理職や一般社員、さらには派遣社員、契約社員、パートやアルバイトまで雇用形態に関わらず、経営に参画する環境作りを目指しています。
例えば、ニチコミでは会社の方針を決定する重要な会議(経営会議)がありますが、入社一年未満の社員であっても教育のために参加してもらっています。これは単に目的もなく働くのではなく、仕事に興味を持ち全員が参画する会社を作るためです。
各部門の売上高・経費・利益などの数字を社員全員に開示し、リアルタイムに会社の業績を可視化することで、各社員が納得した数字で目標に取り組む事ができます。正しい動機付けは自律的に職務を遂行するものであり、かつ創造的であるという考え方を大切にしています。仕事ができる人とできない人の決定的な違いは、仕事を自分の事として捉える「圧倒的な」当事者意識の違いによるものと考えています。
ニチコミでは会社を良くする提案・発言においてみなが平等であり、全ての人に意見を述べる機会を与えチャンスを掴む機会があります。