会社の将来を背負う

人財の教育に力を

東京支社拠点長
兼 編集課 部長代理

太田 正雄

太田 正雄

堕落していた

学生時代

私は28歳の時にニチコミに入社したのですが、それまでは大手製パン会社の工場でアルバイトを2年間していました。つまり、28歳までフリーターでした。学生時代に院試に落ちて心底自信を失っていた私は22歳の時に大学に行かなくなり、いわゆる「ニート」のように何もしないような期間を2年間過ごしました。自分なんて生きていてもしょうがない、そんなことを思っていた、ただただ無気力な日々でした。そんな私を見かねた母が「社会に出るため資格を何でもいいから取りなさい」と資格取得を薦めてきました。幼いころから数字が好きだったこともあり、簿記の勉強を始めたのですが、気づけば夢中で会計士試験に合格するまで勉強を続けていました。しかし、それでも社会に出ることに自信が持てなかった私は就職活動をしませんでした。ようやく自分にも自信を持てるようになったのは、アルバイトを通じて人の役に立てたという実感があってからなんです。

運命の出会い

ニチコミに出会ったのは、ある紹介会社を通じてでした。当時の私は経歴から自分に自信がなく、「私を正社員で採用してくれる企業なんてないのではないか」と悩んでいました。だからこそ、面接のときに社長が話してくれた経営理念に自然と惹かれたんだと思います。「この会社なら私でもやっていけそう」と直感的にそう感じたんです。その後、紹介会社からはいくつか企業を紹介されましたが、不思議と気持ちは変わりませんでしたね。

自分に合った

仕事に巡りあう

入社してキャリアとしてのスタートは記事下広告の営業職でしたが、最初は契約を取るのに苦労して、一緒に現場に入った先輩とよくふたりして上司に怒られていました。それでも今までの人生の遅れを取り戻そうと必死で、なんとか2年目には数字が見れるようになってきました。営業をしていて嬉しかったのは、毎月公開される営業成績のランキングで1~3位を独占できたことです。入社してちょうど2年がたったころでした。キャリアが浅く、コミュニケーション能力も高いとは言えない私ですが、入念な準備と企業への訪問効率を最大限高めたことで成績も上がってきて、それが私の転機となりました。何より仕事が好きになり、ニチコミの中でも誰にも負けないぐらいこの営業を楽しんでいた気がします。
決して順風満帆ではなく、どちらかというと泥臭く、今振り返ると恥ずかしくなるような失敗もたくさんしましたが、それを許してくれた当時の先輩方や社長には感謝しています。
現在は一つの支社の支社長を任せていただいています。今の立場に就いたのは入社して3年目の時でしたが、大抜擢だったと思います。私を信頼して任せていただいたことには感謝しかないですね。

大変なことこそ

自分のために

なると信じて

支社長ともなると支社で起こるすべての責任を負うので、なりたての頃は戸惑いを感じることが多かったです。特にそれまでは営業しかしてこなかったので、他の部署のことが分からず、編集課でトラブルが起きたときは、判断が下せず部門長の言いなりになっていました。下から見たらかなり頼りなかったでしょうね。そんな恥ずかしく情けない記憶は今でも苦々しい思い出です。
やりがいは何といってもメンバーの成長です。入社当初は「この子大丈夫かなぁ。」と心配をしてしまうような子が1年後2年後には数人をまとめるリーダーをやっていたりして、「しっかりしたな。」と思うと同時に嬉しくなります。
支社長の仕事は、支社管理・人材採用・発行エリアの拡張・渉外業務・マネジメント・問題対処と多岐にわたりますが、様々な経験を積むことで、人として大きく成長できたような気がしています。
最後に昨年、支社の年間利益目標を達成したときは支社全員で喜び合いました。今年も絶対に達成したいですね。

人生を

楽しむことこそ

最大の目標

夢はCFOになることです。元々小さな頃から算数が好きで公文式に通っていたのですが、小学校ではまだ教わっていないまだ見ぬ問題を解くことに夢中でした。フリーター時代には好きが講じて、会計士の勉強をしていましたが、今も、心がときめくのは支社の数字とにらめっこしている時です。「どうすれば利益が出るのか」を考えることが一番楽しく、ニチコミがM&Aをする時は直接関わりたいと思っています。
また、プライベートでは新しい趣味を見つけたいと思っています。一番の趣味は囲碁で、学生時代に良く仲間と打っていました。最近は碁会所に行くことも少なくなっていたのですが、去年は久しぶりに大会に出てみました(でもすぐ負けちゃいました)。さらに今年は、登山をしてみようとふと思い、高尾山や伊勢原の大山などの比較的難易度の低い山に登ってみました。運動を全然していなかったせいか息が上がりっぱなしで、スイスイ登っていく他の登山者を横目に涙目になりました。
まだまだ30半ば。いろいろなことにチャレンジし、人生を楽しんでいきたいです。